三尊ネック割れがダマシになる理由
三尊のネック割れ。
教科書では「下落確定」だ。
だが実際は、
割れた瞬間に大きく弾かれ、
逆方向へ走ることがある。
なぜか。
割れた側ではなく、割れた“後”に固定が崩れるからだ。
■ 三尊ネック割れで起きていること
三尊が形成される。
右肩が完成する頃には、
多くがこう考えている。
「ネックを割れば下」
つまり、
ネック下には売りのストップ注文、
ブレイク売りの新規成行が並ぶ。
ここまでは正常だ。
問題はその“先”だ。
■ ネック割れ直後は“消費”が起きる
ネックを割る。
・ロングの損切り発動
・ブレイク売り参入
ここで一気に成行が流れる。
だがこれは、
溜まっていた燃料の消費。
もしその下に、
・5分足の長期MA
・強い水平ライン
・過去の滞在帯
があるとどうなるか。
売りはそこにぶつかる。
■ MA・ラインで弾かれる理由
例えば、
ネック直下に200MAがある。
この200MAは、
広い参加者の平均建値帯。
そこに価格が到達すると、
・中期ロング勢が防衛する
・売り勢の利確が入る
・新規逆張り買いが入る
売りの勢いが止まる。
ここで重要なのは、
ネック割れで入った売りが、まだ含み益が浅いこと。
つまり、逆に踏まれやすい。
■ だましの本体は“戻れない”の逆転
ネックを割る。
だが、
・下で滞在できない
・すぐネック上へ戻る
・売りが居座れない
ここで何が起きるか。
ブレイク売り勢が捕まる。
ロングの損切りはすでに出た。
残っているのは、
新規売りポジション。
ネックを奪還すると、
彼らの損益分岐は一気に逆転する。
ここからが本番だ。
■ 逆方向へ伸びる燃料連鎖
ネック奪還。
↓
売りの含み損化。
↓
戻り売りが機能しない。
↓
損切り成行が連鎖。
↓
右肩高値を超える。
↓
三尊を信じていた側が一斉に踏まれる。
これは差し返し構造だ。
三尊ネック割れのだましは、
三尊を信じた側の清算エネルギー。
■ なぜだましになるのか(本質)
三尊が成立しても、
固定が十分に溜まっていない場合がある。
・滞在が短い
・否定が浅い
・上位足がまだ上目線
この状態でネックを割っても、
燃料は薄い。
薄い燃料は消費で終わる。
そして、
ブレイク売りが新しい燃料になる。
■ 観測ポイント(だまし判定)
ネック割れ後、見るべきはこれ。
・割れた下で滞在できるか
・長期MAを明確に下抜けて定着するか
・戻りでネックを奪い返せるか
・売りが居座れているか
下で居座れなければ、
その時点で警戒。
ネック奪還+戻り失敗が出れば、
逆差し返し確定。
■ 結論
三尊ネック割れがだましになるのは、
形が間違っているからではない。
燃料の位置が逆転するからだ。
ネック割れは消費。
奪還後の戻れないが本体。
あなたが取るのは、
三尊の完成ではない。
三尊を信じた側の敗北だ。
