期待という概念

トレードで言う期待は、未来を当てるための気分ではない。

構造だ。

もっと言えば、まだ確定していない立場が相場の内部に溜まった状態。

これが期待。

期待の正体は未確定の含み損予備軍

期待は含み益の話ではない。むしろ反対だ。

期待は含み損の予備軍。

期待が大きいときほど立場は偏っている。

偏りがあるということは、どこかで反対側が捕まる余地があるということ。

捕まった立場は損切りに変わる。

期待とは、将来反対売買になる可能性を抱えた立場が、まだ清算されずに残っている状態。

期待が生まれる場所

期待はどこでも発生しない。

発生しやすい場所はほぼ決まっている。

前回高値や安値、同値圏、レンジ上限や下限、ネックライン。

ここは立場が反転しやすく、損切りが置かれやすい場所。

だから期待が溜まる。

もうひとつはMA接触。

特に短期MAや200MAは根拠にされやすい。

根拠にされやすい場所は立場が集まりやすい。

立場が集まる場所に期待は生まれる。

期待には方向がある

期待は曖昧な空気ではない。方向を持つ。

上だと思う期待。下だと思う期待。

それはローソク足の形よりも、参加者の立場の偏りの問題。

大陽線で高値更新すれば、上への期待が生まれる。

だが同時に、その期待が外れたときの損切り水準も形になる。

期待は表。燃料は裏。

期待が最大化する場面

更新直後の勢い。大陽線で更新し、このまま走るという空気。

ここで期待は最大になる。

だが固定は未完成なことが多い。

追った瞬間、自分が固定になることもある。

三尊やダブルトップのような綺麗な形も同じ。

形が整うほど期待は共有され、偏りが生まれる。

レンジ圧縮でも同様だ。

ボラが縮み、そろそろ抜けるという期待が溜まる。

期待と固定を分ける

期待はまだ救われる状態。

固定は戻れない状態。

この差は大きい。

ネック割れショートで少し戻しても、まだ下がると思う。

それは期待。

更新して戻れなくなったとき、初めて固定。

期待があるから入るのではない。

固定が確定したから入る。

期待が終わる瞬間

期待が終わるのは当たったときではない。

立場が確定したときだ。

更新し、否定され、戻れなくなる。

この戻れないが出た瞬間、期待は固定に変わる。

そして固定は燃料になる。

期待を観測として使う

期待を読むのではなく、観測する。

いま偏っているのはどちらか。

どこに損切りが置かれやすいか。

どこを抜けると清算が走りやすいか。

未来を当てるためではなく、構造の歪みを測るために使う。

まとめ

期待とは感情ではない。未確定の立場の集積。

偏りの発生。燃料の前段階。

期待が大きいほど清算の材料は溜まっている。

ただし期待が最大の瞬間に入ると、自分が固定になることもある。

だから分ける。

期待は観測。エントリーは固定の確定。

この分離ができたとき、理論は実装に近づく。

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