清算連鎖の起点
相場が一方向に走るとき、多くの人はブレイクを起点だと思う。
だが実際には、連鎖はもっと手前から始まっている。
起点は、最初の失敗だ。
失敗とは何か
ここでいう失敗は、更新の失敗ではない。
その方向に進むはずだった思惑が、前進しないこと。
例えばレンジ上限。ファーストタッチで上ヒゲ。売りが入る。
ここまでは反応。
そのあと安値を割り、下に走るなら反発は機能している。
これは失敗ではない。
進展しない反発
問題はこういう場面だ。
レンジ上限でヒゲ。売りが入る。
しかし安値を割れない。すぐ戻る。同値圏で滞在する。
下に行くはずだという期待が進まない。
含み益が伸びない。時間だけが経つ。
これが最初の失敗。
時間ではなく崩れ
ライン反発で時間をかけること自体は、必ずしも否定ではない。
一度しっかり下に走り、戻りも弱く、高値を切り下げているなら、それは反発を肯定している。
重要なのは時間ではない。
期待方向への進展が止まること。
戻りが深い。建値に近づく。含み益が消える。
このとき立場が揺らぎ始める。
進展の停止が起点になる
一度しっかり下に走る。追随売りも入る。
だが戻りが強い。短時間でラインに再接近する。
この時点で下方向の固定が崩れ始めている。
そしてラインを更新。
ここで清算が走る。
連鎖の起点は最初のヒゲではない。
下に走ったあとの進展の停止。
きれいな起点と鈍い起点
ファーストタッチでヒゲ。二度目で止まる。三度目で実体更新。
反発で逆張りを集め、短時間で更新。
固定が浅いうちに清算が走る。
これはわかりやすい起点。
一方で、一度下に走る。
これは下だと思わせる。
だが続かない。戻りが強い。ライン再接近。
この進展しない下が起点になる。
更新は点火でしかない
更新は点火。
起点はその前。
期待が前に進まない。立場が揺らぐ。含み益が消える。
この段階で固定が生まれ始めている。
更新はそれを一気に清算するだけ。
まとめ
清算連鎖の起点は、ブレイクそのものではない。
最初の失敗。
その方向に進むはずだった思惑が進展しないこと。
時間ではなく進展。ヒゲではなく崩れ。
期待が崩れた場所から固定が生まれる。
そこを観測できれば、連鎖の初動に立てる。
更新を追いかけるのではなく、失敗の芽を見る。
そこが起点。
